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Author:wachizo

お知らせ


・亀のお雛様2010年度分のご予約は終了致しました。
 今年も、ご予約を頂き有難うございました。

・価格の付いているものは、提携ショップ「Shop Kame」にてお求め頂けます。

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亀雛予約受付終了のお知らせ

亀のお雛様 価格:内裏雛一対 4,000円

2010年度分のご予約受付は終了致しました。
ご予約頂きました皆様、有難うございました。
ご到着まで、暫くお待ちくださいませ。

2010年度分ご予約受付期間:2009/8月22日〜10月末日迄
販売個数:1期間中、3組限定
納品日:年明けより、順次発送させて頂きます。
    (桃の節句迄には、間に合わせます。)

ご予約申し込み:「ショップKAME」にてお願い致します。



漱石先生ごめんなさい6

−6−

この家に暮す亀は、我輩とアカミミガメ科のお嬢さん方だけではない。
遥か西方より来たという亀が2匹、2階の一室で暮らしている。
倫太郎と七海嬢である。
両名は我輩の様に水中ではなく陸地に生息する種類であるそうだ。
やたら暖めた部屋で暮らしており、菜っ葉ばかりをモサモサ食している。
我輩から見れば変わり者であるが、我等亀族は実に多種多様に構成されているものらしい。
聞くところによると、広い海洋をゆったりと泳ぐ者もいるのだとか。
一度なりとも会ってみたいものである。
籠の亀のそのような儚い望みはさておき、
我輩が「プリズン」ではなく2階に置いた水桶で生活していた8年ほど前のこと、
その変わり者の亀と生まれて初めて邂逅した。

水桶から出された我輩が、広々した空間と早春の陽射しを堪能していたところ、
「ハイ、倫太郎君でーす。」
派手な模様の亀が1m程離れた処に現れた。
盛り上がった黒光りする甲羅に黄色の線が稲妻の如く縦横に走っている。
何者かと不審に思っていると、向うも此方を見つけたもので、尾を振り振り近づいて来た。
なんとも積極的である。
見知らぬ輩の積極的行動に対し、我輩一先ず距離を置くことといたした。
君子危うきに近寄らずである。
ところが、彼奴の方は此方の気持ちなど一向構う気などないようで、
我輩が遠退けば遠退くほどに勢いを増して迫って来るのだった。
それに何やら妙な空気を身に纏っているのである。
本能的恐怖に押された我輩は死に物狂いで走り回った。
亀を鈍間と思うなかれ。
こういう時の亀は存外早いのである。

それでもとうとう壁際に追詰められてしまった。
もし我輩に汗腺なるものが存在するならば、たらりたらりと脂汗が出ていたに違いなかろう。
あわや我輩の甲羅尻に彼奴の前足が掛かるという段になって、
「倫太郎、ヤオは雄なの。何誤解してんのよぉ。馬鹿だなぁ、お前達。」
先程からこの逃走劇を脂下がって見ていたに相違ない暴君が、
彼奴を掴み上げて、ハハハハと笑ったのであった。
此方が心に嫌な汗を沢山かいているというのに高笑いとは、
まったくデリカシーの欠片も持ち合せておらぬ人間である。
第一、我輩は誤解などしておらぬのであって、馬鹿呼ばわりされる覚えなどないのだ。
このようなガサツ人を妻に持つ主人に対し、深い同情を禁じえない。

その後、七海嬢が輿入れした為、我輩がかような目にあう事は起きていない。
彼奴め、己が本分を知ったのであろうと思う。



リターン

2009年7月6日(月)

重千代、戻ってきました。(汗

経緯はこんな感じです。

まず、彼女は抱卵で気が立っていて、
毎日「ココから出さんかいぃぃぃ」と暴れている状況でした。

3日(金)朝・・・「出せーーー」をやっている姿確認。
3日(金)夕方・・・いずみが泥鰌を貰っているのに、重千代は姿を見せず。
この時点で、生簀の水が暗緑色の為、水中の確認が出来なかった。

4日(土)・・・水中確認の為に水換えを行い、重千代の不在が確定する。
近隣を探すも見当たらず、管轄の警察署に問い合わせ&届出をする。

6日(月)・・・午後16時30分頃、携帯に連絡が入る。
3年前にもお世話になった警察署で、午後17時30分頃対面。

今回は民間人の方が捕まえたのではなく、
110通報によりパトカーで駆けつけた警察官が逮捕捕獲されたそうです。

うわぁ〜 亀だぁ〜可愛い!飼ってみようかな
などとは微塵も思ってもらえなかったようです。
これは、喜ぶべきか、悲しむべきか。

受付では、通報してくださった方や、捕獲場所などは判らないと言われました。
拾得物を扱う課とは別の課になるからでしょうか?
通報してくださったかたに御礼申し上げたいのですが、残念です。

さて、重千代ですが、
3年前は、巨大ポリバケツに入ってましたが、今回は90cmのトロ舟でした。
魚肉ソーセージなんか貰って、ちょっとマターリしてました。orz
重千代を入れるために○ニ黒の袋を出したら、
「あ、三年前も○ニ黒の袋でしたね。フフフ」なんて、婦警さん。
次は起きないよう努力しまっす。
お世話になりました。


     090706.jpg
まだ、気が立っていて、今朝も出たがってばかり。
家出してみたものの、卵は出せなかったようです。
オッサンが、散歩に連れてくとか言っていたが、、、さて、どうなってることやら。




重千代が居なくなりました。

今は兎に角何をしても何を見ても心から楽しめない状態です。

そろそろ「亀雛」のご予約も受け付ける時期なのですが、

今期は作成を止めることにしました。

お待ち頂いている方には誠に申し訳ありませんが、

どうぞお許しくださいますよう、お願い申し上げます。

漱石先生ごめんなさい5

−5−

「いずみが卵産んだよ。重千代は来月かな。」
帰宅した主人に暴君が話している。
「後ろ足、一生懸命こう動かしてね、可愛かったよ。」
主人の話にはお座なりな返事しかしないくせに、自分が話したい時は別のようで、
産卵時の様子を身振り手振りを加え得意気に語っている。

この暴君が話しているいずみと重千代なる両名であるが、
太平洋を越えた大陸が祖国というアカミミガメ科のお嬢さんである。
玄関を出て直ぐ右手側に設えた住いで暮らしている。

数年前、このお嬢さん方の為に暴君は電子空間から長さ120cm程の生簀を取り寄せたのだ。
「400円に数万円」
暴君がぼやいていたところを見ると結構な金額であるもののようだ。
ちなみに400円とは、人間が付けたお嬢様方のお値段である。我輩は800円だったらしい。
常日頃「勿体無い」を連発している者が、お嬢さん方に大枚を叩いたというのに、
我輩の紫外線灯の交換が遅れているのは全体どういう事であろうか。
若干の不信感を抱かぬわけにはいかないが、それはさておき、
暴君は、その120cmの生簀に産卵床まで隣接させて手狭な玄関前に建立した。
家人の通行は大分不便になったようであるが、そこは地軸人の暴君であるが故気にもとめないのである。

以来2匹は、緑色の水を満面と湛えた御影石調の住まいで日がな一日甲羅を干している。
「雨の日だって干すのよ。フフン」
いずみ嬢はちょっと気取った風に話す。
「どうしてだい。そいつぁ、意味がないじゃないか。」
ちょっと意地悪気に訊いてみた。
「あら、だって干したいんですもの。フフン」
むぅ。真理である。

台風なのに干していると暴君が呆れていた事があるが、
布団干しと同じ類だと思っているうちは、到底判るまいと思うのである。




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